Windows 11は2026年現在最新のOSです。当たり前ですね。でも最初にリリースされたのはWindows 11 21H2で、2021年10月にリリースされました。もう約5年経ちます(この記事の時点で2026年夏)。
最新機能と引き換えに、32ビットCPUは全滅しTPM2.0というよくわからないものも要求されました。メモリーも4GB以上が最低ラインです。我が家には2021年の時点でこの要件をすべてクリアしているPCはありませんでした。最初からCPUにも世代の制限があったと思います。完全に門前払いでした。
趣味として、レトロPCに限界のOSを入れることに喜びを感じます。例えメモ帳しかテキストエディタが動かず、ソリティアしかゲームが出来なくても、です。OSが起動したところで勝利とします。
これを技術の無駄遣いと思うか限界への挑戦と思うかは、読んでくださる方の判断にお任せしますが、この記事を読んでくださる方はほぼ同類だと勝手に推測いたします。
Windows 10の終わりが見えてきた
2025年の時点ではWindows 10はまだサポートされていましたが、現在Windows 10の一般サポートは終了しています。現在はESU(拡張セキュリティ更新)により、Windows 10を一定期間延命する手段も用意されています。もう改良されることはありませんが、Microsoft Defenderの定義ファイルは受け取れています(2026年8月現在)。ニュースサイトを見る程度やゲームを楽しむ程度なら普通に動きます。でも最強だったWindows XPのようにいずれは廃れるでしょう。ならば本体500円だったのに色々投資したX60でもう一花咲かせるのも悪くないと考えました。
Windows 11がメモリー4GBを要求しているからといって、4GB無いと起動しないとは限りません。それなら軽いブラウザを使えばネット端末くらいには使えるかもしれません。しかもMicrosoftのご厚意でライセンスは引き継がれるというサービスまであるのなら、チャレンジしないのはもったいないと思うのです。
X60はWindows 11の要件を満たしていない
清々しいほど何も要件を満たしていません。満たしているのはOSをインストールするストレージ容量だけです。CPUは64ビットですがCore iシリーズですらありません。メモリーも4GB載せましたが3GBしか使えません。TPMは2.0なんてあるわけありません。
最初はあきらめる以前の問題で検討すらしていませんでした。その後サーバーモードインストールなんていう裏技を使って強制的にインストール出来ることを知り、自宅のPCでそこそこ動きそうなものに片っ端からインストールしていきました。世の中最新はWindows 11です。自分のPCでも5台くらいはWindows 11 22H2になりました。
Windows 11に出来たPCのなかにCPUがCore 2 Duoのものがあったので、X60にもひょっとしたらWindows 11が入るのではないか、と考えるようになりました。余談ですがASUS EEEPC 4G Surf(初代EEEPCのXPプリインストールモデル)にWindows 10をインストールした直後だったので気が大きくなっていたのかもしれません。サーバーモードインストールを自動化してくれる便利なアプリ Flyby11(今はFlyOOBEという名前らしい)を使って早速インストールしてみることにしました。
見切り発車でWindows 11をインストール
ライセンスはWindows 10にMicrosoftアカウントでログインしているので、そのまま引き継げるはずです。Flyby11を起動してISOファイルをドロップ。自動でマウントされセットアップが始まります。無事あっさりとWindows 11マシンになることが出来ました。

かんたんにインストール出来るFlyby11ってすごいなーと思っていましたが、いつのまにかwindowsでisoをマウントできるようになっていて、セットアップをサーバーモードで起動してくれるという便利ツールだったのをかなり誤解していたことになります。Windows 10でisoをマウント出来るようになったことを知っていて、管理者権限でコマンドプロンプトを起動してセットアップを立ち上げられる人なら自力でも出来ます。そういった細かなことを知らない人達の手助けツールだったわけです(それでも発表してくれるのはありがたいことです)。
あっさりWindows 11になってしまったのは良いとして、今後Windows Updateでうまくいかなくなる可能性や、起動しただけでWindowsが2GB以上メモリーを消費している以上Edgeブラウザすらまともに使えない可能性を考えると、興味本位のWindows 11のインストールなのでインストール出来たことで満足してしまい、また放置する期間が出来てしまいました。
Core 2 DuoはWindows 11 24H2にならない
ふとしたきっかけで諦めていたことにもう一度チャレンジすることがあります。新しいWindowsの発表もそのきっかけの一つです。X60より前にデスクトップのCore 2 Duo搭載PCにWindows 11 24H2を試しにインストールしてみました。ネットで24H2がインストール出来ないという話題があがったからです。
なにが問題でCore 2 Duoにインストール出来ないのか?とうとうサーバーモードインストールが廃止されたのか?回避する必要のある要件が増えたり変わったりしたのか?不安は的中し、起動画面をループするようになりました。一体なにが原因でループになるのでしょう?
ループに陥る原因が判明、Windows 11 24H2ではPOPCNTやSSE4.2に対応していない古いCPUが起動できなくなりました。この命令をもっていないCore 2 Duo世代はこの壁を越えられず、X60は23H2止まりとなります。新しいWindowsがインストール出来ない瞬間は過去にもありましたが、こんなに微妙で情報が少ないのはWindows 7でLegacy USB supportがONだとインストール出来ないことがある、以来のことでした。
この時点でX60はWindows 11 23H2でした。いよいよ最新への道が閉ざされてしまいました。いっそのことUbuntuをインストールしたほうが使い道があるかもしれません。
ダイエットに励む、自分ではなくPCが。
ダイエットは大事です。特に歳をとると色々弊害が出てくるのは人間もPCも同じです。Windows 11 23H2をインストールしたX60とほぼ同時期にいじっていたPC(?)、Dell Wyse3040というシンクライアントPCがあります。
とっても小さいPCですがCPUはIntel Atom x5-Z8350 1.44GHz クアッドコアプロセッサ搭載です。内蔵ストレージがeMMC8GB(16GB搭載の機種もあります)しかないのでWindowsをインストールするのは厳しいし、専用OSが入っている(ThinOS)ので内蔵ストレージを壊したくありません。USBメモリーにWindowsをインストールして遊んでみましたが、メインメモリー増設不可で2GBしかありません(ビデオメモリー含む)。
このWyse3040へのWindows 11インストールの為にダイエットを決意。不要なサービスを止めたりするのに必要なツールをChatGPTやGeminiに相談したりしました。AIを使い分けたのは、それぞれに特徴があるので意見が割れる場合はより合理的な方を、同意見の場合は確度の高い情報として得る為に同じような質問をしていました。AIは当然間違いがありますし、人間の聞き方によっても変化します。セカンドオピニオンというよりも、パソコンに詳しい二人の知り合いみたいな感覚です。
AIおすすめの、O&O ShutUp10やAppBusterで不要なファイルやサービスを消したところ、ブラウザを軽量ブラウザに変えれば普通に動くようにはなりました。X60も同じようにWindowsを軽量化すればもっと使い勝手のよいPCになるのではないかと思い、作業に入りました。
あっさりWindows 11になったと言いましたが、それが大きな間違いだったのはこれから気が付くことになります。

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